役員研修で生成AIをつかってもらったら・・・

先週、ここ10年来講師を務めさせて頂いている某大企業の関係会社役員研修
第1日目があり、受講者の皆さんはコロナ以来のオンライン参加で、自分のPCで
使えるようになっているCopilotやGemini等の生成AIを、この機会に試し使い
してもらうことにしました。

対象は、財務分析で、毎回結構時間が掛かっているので、生成AI活用で効率化
できれば、別のプログラムに取り組めるのでは、と思って活用を推奨しました。

グループの人数は1グループ4名~5名で、分析対象は、自社グループとベンチ
マーク先3社なので、合計4社。
通常1人1社で分担すると1時間半位で終わるボリュームです。

今回は5グループあったのですが、試し使いしてもらったところ、途中、とんでも
ないことになってしまいました。
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まず、5グループ中、生成AIを積極的に活用したのは3グループでした。
残る2グループは、従来通りの手作業で分析を行っていました。

といっても、準備されているマテリアルが、すでにデータが計算され、かつグラフ表示されている
ものなので、自分達で計算する手間は要らず、グラフデータを読み取ればいいように出来ていますので、
そんなに作業負荷は掛からないものなのです。

さて、それで生成AIを使ってくれたグループですが、
途中、ブレイクアウトルームを回ってみていると、いち早くワークシートが埋まっているグループが
ありました。
「あぁ、使ってくれているな。」と喜んでいたら、
よく見ると、間違った指標数値について議論しているのが、分かりました。

私が「その数字、間違っていますよ」と外から指摘すると、彼らも気づいて、
「どうも生成AIが、間違えて数字をピックアップしたみたいです」とのことでした。
あらまぁ、折角生成AIを使っても、ハルシネーションを起こしたんでは、話にならないですね。
結局、そのグループは、数値を手を拾い直すことになりました。
ただ、リカバリーが早く、時間内に終了することは出来ました。

2つ目のグループは、Geminiを使っているとのことでしたが、
しばらくして、分析表のようなもので出てきたようで、そこからパワーポイントのワークシートに
転記するのに手こずっていました。
結局、このグループは、1時間半経っても終わらず、折角生成AIを使っても、逆に生産性が
下がることになってしまいました。

3つめのグループは、面白使い方をしていました。
数値そのものは、自分達でピックアップしたのですが、その写真を撮って、生成AIに読み込ませ、
最後の「総評」を生成AIに書かせていました。
ただし、ここでも読み取ったデータの解釈違いがあり、結局手直ししていましたが、
リーダーの進め方が良かったのか、時間内には完了していました。

残りの2グループは、生成AIを使わずにやっていたのですが、1つのグループは終了していて、
もう一つのグループは、分担作業の統合がうまく進まず、未了となっていました。

ということで、5グループ中、時間内に終わったのは3グループで、生成AIを使う、使わないは
あまり関係がなく、グループのリーダーシップがうまく発揮されていたかどうかが、決め手に
なっているようでした。

ということで、最初の目論見に反して、今回の生成AI活用は、研修のワークショップの
生産性向上にはあまり寄与しませんでした

ただ、こういう結論になってしまっては、今後の生成AI活用姿勢に悪影響を与えるでしょうから、
途中で、皆さんが演習している間に、私が自分のPCで生成AIにやらせた分析結果が出ていたので、
それを最後に紹介しました。

それは、1枚のワークシートが綺麗にまとめられたアウトプットで、皆さんが行った
総評での考察も盛り込まれていて、とてもいい分析になっていました。

受講者の一人から、「これ何分でやらせられたんですか?」と聴かれたので、
「5分でした」と応えたら、皆さん「え~!」と驚いていました。

うまく使えば、このようにすごく生産性高く出来るのですが、そうでないと、
今回のように間違った数値や解釈を出してきて、使い物にならないものに
なってしまいますね。

もっと生成AIを上手に使えるようにしていきたいものです。

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