メンターと上司の違い

リストラの時代が長く続いたせいで、部下を持った経験が少なくて管理者になる人が多くいます。
そうした人は、それまでプレーヤーとして長く仕事をしてきただけあって、
プレーヤー部分には自信があります。

このため、いきなり部下が付くと、部下のパフォーマンスの低さに驚き、呆れます
そして、いちいち教えているくらいなら、自分がやった方が早いということになって、
マネージャーとしてよりも、プレーヤーとして活躍して見せることになります。
そうすると、その部下は、「私には、そんなふうには出来ません」と心理的な距離を置くことに
なります。

こうなってしまうと、歯車は逆回転を始め、上司と部下の信頼関係は構築しにくくなり
「結局、課長は、僕たちのことを信用していないんだ」となって、
心理的に溝ができ、課や部室としての一体感が損なわれ、パフォーマンスも上がりません。

では、どうしたらいいかということなのですが、メンター的な接し方が参考になるのではないかと
思います。
以下にメンターと上司の違いをまとめてみましたので、参考にしてください。

メンターで有名なのは、古代ギリシア哲学のアリストテレスで、彼はマケドニアの出身だったので、
郷里に戻った際に、マケドニア王から頼まれ、後のアレクサンドロス大王となる王子の教育係を
務めました。
アリストテレスのメンタリングを受けて、王子は壮大な夢を描くようになったのでしょうか?

映画では、スターウォーズのルーク・スカイウォーカーのメンターとなったジェダイマスターのヨーダが
有名ですね。

メンターは、指示・命令はせず、アドバイスだけします
そのアドバイスを受け入れるかどうかは、メンティー(メンタリングを受ける人)次第です。

「急いでいるときに、メンタリングなんかやってられない」と読者の心の声が聞こえてきそうですが、
いつも急いでいるときばかりではないでしょうから、アドバイスをして、本人の判断に任せるということを
たまにはやってみてはどうでしょうか?

そして、そのアドバイスを取り入れて、うまく行くと、次からもアドバイスを聞こうとするはずです。

Follow me!

メンターと上司の違い” に対して1件のコメントがあります。

  1. 小峰尚 より:

    井口さん、ご無沙汰しています。
    小生は最近、○○社のサポートをしています。彼等の営業支援。
    先日元N社人事のKSさんから自分はメンターとして暫くやっていこうと思うという話を伺いました。
    メンターとコーチどう違うんですかね?

コメントは受け付けていません。