井口 嘉則プロフィール

オフィス井口 代表
株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役

現任:産業能率大学総合研究所 契約講師
既任:中央大学ビジネススクール客員教授(2011年度~2017年度)
立教大学経営学部講師(2011年度~2016年度(英語での授業)、2022・23年度)
中国対外経済貿易大学国際経済研究院客員教授(2010年~2017年)

岐阜県出身。東京大学文学部社会学科卒業後、シカゴ大学でMBAを取得。日産自動車にて情報システム部門、海外企画部門を経験、中期計画・事業計画を担当。三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて、中堅企業から大企業までの経営コンサルティング実施、10年で100案件をこなす。フューチャーシステムコンサルティング(現フューチャーアーキテクト)にて、ITを駆使し、経営改革につながるコンサルティングサービスを提供。企画から導入・立上げまでを支援。イニシア・コンサルティングにて経営コンサルティング及び研修企画・講師を行いつつ、経営に携わる。日本語・英語のバイリンガルでのセミナー、講師実績がある。

井口 嘉則本人によるプロフィール紹介ビデオサービスメニュー紹介動画こちらからご覧ください。

生誕

1957年1月15日 岐阜県中津川市落合

出身校

岐阜県中津川市立落合中学校
岐阜県立恵那高等学校理数科
東京大学文学部社会学科
米国 シカゴ大学ビジネススクール(現:Booth School of Business

これまでの取り組み

経営コンサルタント(中期経営計画立案・運用、新規事業の事業計画立案、企業の経営改革等)
企業研修講師(部長職研修、役員研修、マネージャー研修)
ビジネスセミナー講師(日本経営協会、MUFGセミナー、みずほセミナー等)

シカゴ大学ビジネススクール経営学修士(MBA)。日産自動車、旧三和総研東京経営戦略本部、フューチャーアーキテクト執行役員等を経て独立。中央大学ビジネススクール客員教授、立教大学兼任講師等を歴任。現在、株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット代表取締役、立教大学兼任講師、産業能率大学契約講師等を務める。

 ビジョン思考、バックキャスティング発想、高い目標設定の必要性を強調。その一手法である将来像をストーリーの形で表現する「ビジョン・ストーリー」の活用を提唱。ワークショップ方式による受講者に考えさせる、議論させる研修が得意。一般的なケーススタディではなく、自社・自部門・本人の課題について考えさせるので、受講者の気づき・学びが深まると好評。

略歴

岐阜県中津川市落合地区出身。父・茂(しげる)・母・濱子(はまこ)の間に生まれた三人兄弟の次男。父は隣町の坂下町出身で、旧姓を楯(たて)といい旧国鉄職員で機関車(D51)の運転手をしていた。母は土建屋を営む祖父井口佐蔵の次女。長男・長女が夭逝したため、婿を取って家を継いでいた。

高校は地元の進学校である岐阜県立恵那高等学校の理数科に通い、1975年東大文科Ⅲ類に合格し、東京に出て来た。大学での専門は、社会学を学び、当時流行りの社会システム論に感化された。大学3年の時に虫垂炎を悪化させ腹膜炎を患い、東大病院で2回手術を受けた。

進学か就職か迷ったが、親に迷惑を掛けまいと、就職の道を選び、メーカー、その中でも海外進出していた自動車業界を選んだ。東京に残りたかったため国内業界2位の日産自動車を選んだ。

1979年日産自動車就職、工場実習を経て横浜電算課に配属。経理関係の全社システム運用に携わった。2年ほどして本社転勤となり、コンピューターの全社予算を管理する事務管理課に3年間勤務。大規模システム、大型コンピューターの導入に携わった。

その頃流行り始めていた社命留学制度に応募し、米国シカゴ大学ビジネススクールに合格。2年間で無事帰国。事前の異動希望が通り、海外部門の海外企画部に異動。以後4年間企画業務に従事した。

1990年旧三和総研に転職、東京経営戦略本部に属し、経営コンサルタントの道を歩み始めた。三和銀行の取引先のクライアントが多かったが、柔軟な対応力を買われて、オーナー系の企業を多く担当した。中期経営計画策定を得意とし、三和総研の中計策定リーダーも務めた。本人が卒論のつもりで書いた『中期経営計画の立て方・使い方』(かんき出版)を世に問うと、たちまちベストセラーとなり、自ら提唱してきたプル型のコンサル営業ができるようになった。

2000ITブームに乗って急成長中の金丸恭文社長率いるフューチャーシステムコンサルティングに転職。主にビジネスコンサルタントとして活躍。ビジネスコンサル部隊を率いた。

社長からの要請で、社内ビジネス研修を立ち上げ、若手のITコンサルタントにビジネス研修を体系化して提供した。自らのコンサル経験を本にした『こうして会社は良くなった』をきっかけに、2006年頃から企業研修の講師を依頼されるようになり、最終的に自社の経営陣に提言を行うアクションラーニング型(通称)の研修を得意とするようになった。

2006年~2008年 旧三和総研時代の友人の会社イニシア・コンサルティングを手伝う。
2008年フューチャーを辞め、オフィス井口として独立。2009年からは妻・由紀子(ゆきこ)が2001年から立ち上げていた株式会社ユニバーサル・ワイ・ネットに合流し、今日にいたる。

独立後は、主に得意テーマの中計や新規事業の企画立案コンサル、企業研修やビジネスセミナーの講師等を行っている。

2020年から3年間続いたコロナ禍期間中でも、対面型をオンライン中心の研修やセミナーに切り替え、仕事量をさほど落とすことなく継続している。リアル性が求められるワークショップ型の研修も、オンラインでほぼ同様の成果・パフォーマンスを出せており、顧客企業・経営者から称賛を受けている。

主張

・日本人の大半が積み上げ型のフォーキャスティング型発想が多いのに対して、高い目標やビジョンを掲げて取り組むバックキャスティング発想(逆引き発想)を行うことを提唱している。そうすることで高い目標達成やビジョンの実現、または経営改革の実現が行えると説いている。京セラの故稲盛和夫氏やソフトバンクの孫正義氏、ユニクロの柳井正氏、日本電産の永森重信氏等を例にとり、経営者がバックキャスティング発想で取り組んできた成果だと主張している。

・ジェームズ・コリンズらの『ビジョナリーカンパニー』に啓発され、世代を超えて長続きする会社・組織とするためには理念・パーパスの浸透が重要であると主張。自身が在籍した日産自動車が、トヨタ自動車・本田技研に比べて理念のない会社・希薄な会社であったことが衰退の原因の一つと主張。

・古代中国の儒家の一人である荀子の言葉・考えを引用し、「聞いたことはすぐに忘れてしまう、ただ見たものは覚えている、そして、やったことは分かる。学問というものは、やって分かってこそ本物である」という考え方の下、財務分析など受講者に実際に自社などの財務データの分析をさせることで、やってみてわかるという領域の学び方を指導している。

・新規事業などの新しいもの・ことは、他の人に話してもなかなか伝わりにくいため、実現した将来を描いて表現するビジョン・ストーリーという手法を使うことが効果的であると強く主張している。そうすることで、他の人に自分が描いているイメージを伝えやすくなり、かつ何よりも本人にその将来像を実現する意欲が湧いてくる点が最大のメリットであると主張している。

・井口自身、自分で書いた『マンガでやさしくわかる事業計画書』で、田舎の酒蔵を題材にしたマンガ本を執筆したことがきっかけで、地元の中学時代の同級生と共同で、オリジナル地酒「よろまい」を地元中津川市の酒蔵山内酒造で製造、大鋸酒店で販売してもらっている。

著書

・『できる・使える 事業計画書の書き方』井口 嘉則・家弓正彦・長谷川暢共著、JMAM社刊
・『中期経営計画の立て方・使い方』井口 嘉則・稲垣淳一郎共著、かんき出版
・『中期経営計画の立て方・使い方』改訂版、井口 嘉則・稲垣淳一郎共著 かんき出版
・『株式公開の手順と実務』井口 嘉則・栗本義丈共著、かんき出版
・『グループ連結経営戦略テキスト』井口 嘉則・三浦克人共著 JMAM社刊
・『こうして会社は良くなった』井口 嘉則単著 かんき出版
・『ゼロから分かる事業計画書の作り方』井口 嘉則単著、JMAM社刊
・『世界基準の問題解決術』井口 嘉則監修 TJMOOK
・『マンガでやさしくわかる事業計画書』井口 嘉則単著 JMAM社刊
・『これなら分かるマンガで入門! 新規事業の始め方』井口 嘉則単著 ダイヤモンド社
・『経営戦略のフレームワークが分かる』井口 嘉則・井原久光・日沖健共著 産能大出版
・『マンガでやさしくわかる中期経営計画の立て方・使い方』井口 嘉則単著 JMAM社刊
・『マンガでやさしくわかる経営企画の仕事』井口 嘉則単著 JMAM社刊
・『たった3分で劇的に変えるコミュニケーションスキル診断』井口 嘉則単著 武蔵野書房(電子書籍)
・『事業計画書の作り方 100の法則』井口 嘉則単著 JMAM社刊
・「リーダーのための人を動かす語り方」井口 嘉則単著 JMAM社刊

趣味

・天体観測・写真撮影

子供の頃アポロ宇宙船が月面着陸に成功した頃から、兄弟で望遠鏡を購入し、観測・写真撮影を行っていたが、最近都会でも星雲等深宇宙の天体が撮れるようになり、自宅のベランダからの撮影等を楽しんでいる

朗読

・作成したビジョン・ストーリーの朗読録音のために、自宅の近くのカルチャースクールで、専門家から朗読を学び、発表会も行った。そのスキルが仕事にも活かせているという。

 

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