困ったゆとり世代

日本人も世代ごとにメンタリティに違いがあることがよく云われます。
代表的なのが「団塊の世代」ですが、戦後のベビーブーマーで、学生運動を起こしたのも
この世代です。人口が多いため、彼らの子供世代も含め、マーケティングの世界で重要視
されてきました。

私は、その後の世代で、「しらけ世代」とか、「ポパイ・jj世代」と呼ばれていて、
団塊の世代を上司に、その子供世代を部下に持ってきました。
学生運動とかに慎重・無関心だったため、上の世代から「しらけている」とか言われました。

今回取り上げるのは、「ゆとり世代」です。
ゆとり世代とは、いわゆる文科省のゆとり教育の対象となった世代で、
生まれは、1983年以~1994年生まれで、現在30歳代以下の人たちです。

先週、毎年行っているある大手企業の「リーダーシップ研修」をオンラインで3日間実施しました。
その受講者の人たちは、典型的なゆとり世代で、以下のような特徴がありました。

(1)オンラインなのに、通信回線状況が悪いからと顔出ししない
→顔を見知った人たちとの定例ミーティングと違って、研修では、講師は受講者の反応を
見ながら進めるため、ビデオ画像は必須となります。
(2)リーダーシップ研修なのに、自分から手を上げない
→受け身の姿勢が強く、自発性が弱い人が多くいます。
(3)発表内容について、講評すると、明らかに不機嫌な顔をする
→あまりこれまでネガティブフィードバックを受けたことがないのか、
それを謙虚に受け止められない。
(4)講師の話に集中していないため、質問しても聞き返す
→オンラインのせいもありますが、こちらの講義に集中できていない人がいます。
(5)時間が来ても「終わっていません」と平気な顔で応える
→「ゆとり教育」を受けたので、「マイペース」が身につき、「期限に間に合わせる」
意識が希薄なのか?
(6)修正を指摘されても、直そうとしない
→他人の意見を取り入れて、自分の考えを正すという意識が希薄?
「これで何が悪い?」「それはあなたの考えでしょ?」と思っているのでしょうか?

このため、3日間の研修なのに、1日目でかなり消耗しました。

例年行っている研修なので、昨年まではここまでひどくはなかったのですが、
今年はひとしおでした。

事務局の方も驚いていました。

しかし、この状況が続くと、日本の行く末はどうなるのだろうかと、不安に感じた次第です。
それともこの会社の社員の人たちだけの現象なのでしょうか?

Z世代と呼ばれるもっと若い人たちの扱いづらさは、その上司である部長さんたちからよく聞いています。
何かあるとすぐに辞めて行ってしまうというものです。

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