役職階層と求められる思考法

10年ほど前から企業内研修を引き受けるようになりました。
当初は通称アクションラーニング型
というプログラムが流行中で
半年程度掛けて改革提言や新規事業提言を行ってもらう案件が多かったです。

その後、部長や役員クラスを対象にした階層別研修の依頼も受けるようになりました。
課長クラスまでは、いわゆる管理職研修が充実しているのですが、
部長クラス以上には一般の研修がなくて、新たにプログラムを作る必要がでてきました。

そこで、部長クラスについては、自社の課題を認識した上で担当部門のビジョンと
戦略を立案してもらうようなプログラムを作り、
役員クラスについては、取締役として全社のビジョンと戦略を考え、
取り組むべき変革・改革の構想を練ることをやってもらっています。

その考え方のもとになっているのが、下図に示す役職階層と求められる思考法です。

外部環境の変化が激しく、そうした中で企業や組織を変革・改革できる人材の
育成が必要だという考え方のもとに、それぞれで求められる思考法をだんだんに
身に付けて行ってもらおうという考えです。

先週、ある化学系のメーカーさんの部次長クラスの研修を、通常2日~3日掛かる
プログラムを1日に圧縮して、リアルとオンラインを組み合わせて実施しました。
講義と演習を組み合わせて行うワークショップ方式です。
主なプログラム要素は、
・ポジティブ思考とバックキャスティング発想
・財務分析とROEの改善課題
・環境変化と取り組み課題
・パラダイムシフトとオペレーション改革
・危機意識の語り
・改革課題の解決策
等でした。

終了後、人事担当の役員からは、「大変参考になった!」というお言葉を頂きました。
役員の方に一番受けていたのは、明元素言葉と暗病反言葉でした。

皆さんこれをきっかけに、自部門の業務だけでなく、全社的な視点で取り組んで
行ってもらえるといいですね。

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