ワークシートでフレームワークを学ぶ 事例:VRIO

自分がまだよく知らないフレームワーク(枠組み)を学ぶのにワークシートが有効です。

以前お話したように、知識はただ知っているだけでは十分ではなく、
それを自社や自分のことに活用できて初めて「役に立てる」ことができます。
最近の大学入試改革も、知識を使って考える力を試すようになってきていますね。

ですから、強み・弱み分析のSWOTや、環境分析のPEST等ご存じの方が
多いでしょうが、ビジネス書を読んでただ学んでも、実際に自社・自事業のことに
当てはめて、そこから何らかの知見を得られない限り、ただの物知りで終わって
しまいます。

そこで、私どもでは、皆さんにそうした有用な枠組み(フレームワーク)を使って
頂くためにそれぞれのフレームワークに合ったワークシートを考案しています。

例えば、下記に示すのは、リソースベーストビュー(RBV)という考え方に
基づくVRIOのワークシートとその記入例です。

リソースベーストビューというのは、米国のバーニー等によって提唱された
考え方で、既存事業にしろ新規事業にしろ企業が事業を行って行くうえで
持続的な競争力を維持するのに4つの要素が重要であると唱えているものです。

(1)Value(顧客にとって経済価値があること)
(2)Rarity(リソースに希少性があること)
(3)Imitability(リソースに模倣困難性があること)
(4)Organization(リソースを活かすことのできる組織になっていること)

これら4つの条件を満たした製品・サービスであるか、また事業であるかという
観点から、点検してみると、いくつかの難点が見つかることがあります。

そうした場合に、ではどのようにしてVRIOの4要素に〇が付くようにできるか
を検討することで、いくつかの気づきや発見が得られるのです。

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