シナリオプラニングと経営計画の見直し

経営計画・事業計画立案にシナリオプラニングをお勧めしていますが、
事業環境変化があり、それがシナリオの想定を超えていたらどうしたらいいのでしょうか?

先週、中計策定&進捗管理を手伝っているある会社で、中計2年目のPDCAワークショップを
実施してきました。

この会社は、もともと2年前に新中計をシナリオプラニングで作成し、運用を行っている会社
ですが、ご存じのように、昨年急激な円安があり、もともとのシナリオプラニングに
円安シナリオはあったものの、その想定を超えた円安となりました。

その結果、輸出部門は、ドルベースで商売をしているため、
当初の「ウハウハシナリオ」以上の円安で、売上・利益ともに過去最高となりました。

一方、輸入部門は、円安の場合は、輸入品の価格が上がるため、国内で価格転嫁できない場合、
「坊主シナリオ」となるという予想でしたが、それ以上の円安となり、売上大幅減少、
かつ赤字予想となってしまいました。

ただ、会社としては、輸出部門比率の方が高いので、売上・利益とも差し引きプラスと
なりました。

まずは、めでたしめでたしなのですが、では、狂ったシナリオプラニングはどうすることに
したでしょうか?

答えは、狂った分も見直すということです。

以下のワークシートにこれまでとこれからを記入してもらい、
シナリオプラニングと違った部分について、必要に応じて見直しを掛けてもらいました。

中計の運用で一番よろしくないのは、「前提条件が変わったから」と言って、
ご破算にすることですから、
シナリオプラニング自体も見直しを掛けた方がいいわけです。

この会社の場合、3年目の経営目標を当初目標よりもさらに引き上げて
取り組みを続けることになりました。

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