問題点の目の付け所がおかしくない?

現実の世界にしろ、ケーススタディの世界にしろ、見聞きすることや書かれていることが
同じでも、人によってその現実やケースに対する受け止め方やモノの見方が異なります

それがプライベートなことであれば、「見解の相違」ということで片付けられますが、
こと社内や組織の問題となると、そのまま放っておくことができません。

私が取り扱ったコンサル案件をA4×1枚もののショートケースにしたものをセミナーの
受講者に読んでもらい、分析してもらうセッションを行っています。
4種類ほどあり、受講者の好きなケースを選んで分析してもらいます。

その中の一つに「スニーカーの直販店」というケースがあり、
先日、そのケースを分析してもらいました。

分析の仕方は、まずそのケースから問題点抽出をしてもらい、その原因分析を行い、
さらに解決策、施策とブレークダウンしていってもらう、いわゆる問題解決法を使った
やり方です。

ケース自体は、赤字の直販店を何とかしなければならないというものなのですが、
受講者の中に、問題点は、未経験な店長が業務多忙で大変な思いをしているということだとし、
赤字であることには、少しも触れない人がいました。
それを聞いて、私はびっくりしました。
「えっ!? そこ?」という感じでした。

聴くと、最近経営企画に配属になった人事部門出身の方でした。

なるほど、人事部門の方は、店舗が赤字で困っていることよりも、
業務多忙で大変だということの方を問題だと思うんだなと感じました。

日本の企業では、人事など特定部門の経験が長く、かつ業務のことを中心に仕事に
取り組むので、どうしても業務面に目が行きがちで、
事業の事とか経営の事となると、ピンと来ない人が多いようです。

経営人材が育たない理由もその辺りにあるようです。
もっと早い時期からマネジメント経験を積んだ方がいいのではないでしょうか?

下記は、問題点の目の付け所を示したものですが、
皆さんは普段からどのような観点から物事を見ていますか?
一度振り返ってもらうといいかもしれません。

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