自社経営資源分析の副作用
中期経営計画策定や戦略立案では、必ず自社経営資源分析を行います。
自社経営資源分析の視点は、以下のように6つがあります。
(1)財務分析
(2)事業分析
(3)人事・人材分析
(4)経営管理分析
(5)業務・情報システム分析
(6)社風・風土分析
それぞれの視点について、現状と将来見通し及び問題点の分析を行った上で、
自社として取り組むべき課題を抽出します。
特定の事業についてであれば事業部全体、会社全体についてであれば全社のことに
ついて、情報やデータを集めて分析を行います。
それに対する評価・見解を付けます。
当然、広い視野・視点で分析を行わなければならないので、特定の人だけでは知識が不足するため
いろいろな人から情報を集めて、分析を行うことになります。
そうすると、その分析に参加した人たちは、ふだん自分が知らかなかったような事実や
問題点に気づかされます。
「えっ!そんなことになっているの?」とか
「そんなバカな!」
「それ、オカシイでしょ!」
というようなことがいっぱい出て来ます。
そうすると、参加した人たちのモチベーションは一気に下がります。
そして、
「これ、中計まとめるより、転職先先探した方がよくない?」
といった言葉さえ、聞かれるようになります。
そうは言っても、それまで知らなかった、知らされていなかっただけで、
事実は事実なのです。
こういうことが、よく起こるのです。
これが、自社経営資源分析の副作用です。