ESG経営って何?

SDGsと並んでよく聞くようになったESG経営ですが、まずESGってなんでしょう?
ESGは、Environment, Social, Governanceの頭文字のことで、
それぞれ環境、社会(的)、企業統治と訳します。
Socialは、Society(社会)ではなく、社会的なことという意味です。
雇用や労働慣行、性差別をしない等が含まれます。

そして、株式公開企業は、これら3つの事柄について、自社の取り組み方針と
目標を決め、それがどのようになっているのか「統合報告書」のような形で
報告しなさいということになっています。

従来から、株式公開企業は、利益が出たか出ないかなどの財務情報の公開
義務付けられてきました。
それが、ESG経営では、上に挙げた3つの事柄、これらをまとめて非財務情報
といいますが、そうした非財務情報についても公開して下さい、ということに
なっているのです。

なかなか面倒くさいことになって来ましたが、これはまだ法律で求められているわけでは
ありません。ただ、これらの情報を出さないと、機関投資家と言われる公開株を保有している
大口の投資家が、企業の株を買わないということになってきたので、対応せざるを得なく
なってきたのです。

前回のコラムの図で示しましたが、ESG経営の出所はSDGsと同じく国連なのです。
国連が、2006年に先ほどのESGに関連した責任投資原則(PRI)というものを打ち出し、
それに機関投資家が署名する形で賛同し、そこからの要求事項としてESG関連情報を
開示しなさいということになっているのです。

最近の大企業の統合報告書やサステナビリティ報告書(名称はまちまち)見ると、すごいことになっています。
こんなことまで書かなきゃいけないのか、ということまで書いてあります。

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