バックキャスト発想は慣れるとできる!?

最近、中期経営計画策定を複数回にまたがって支援する会社が増えてきました。

初回は、「ウチは中計を作ったことが無いので」ということでお付き合いを始める
ケースが多いのですが、1回目の中計を無事終了して、さて次期中計をどうするか
となって、「2度目もお願いします」と頼まれるのです。

1回目で中計策定ノウハウのようなものは習得できていると思うのですが、
どうもそれ以外のことを期待されているようなのです。

それは、1つには、管理職の人達への意識づけではないかと思われます。

どこの会社でもそうですが、管理職の人達は、通常業務で忙しく、自部門の
ことで手一杯で、なかなか他部門のことや全社的なことまで意識が向きません。

なので、「中期経営計画策定プロジェクト」ということで、
自部門のことだけでなく、全社的なことに目を向け、全社的視野、経営者的な
視点で物事を捉え、戦略課題に取り組んで行って欲しいという
経営者の方々の期待があるのではないかと思います。

そして、2回目を始めて見ると、意外なあることに気づきました。
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それは、一度中計を作って実行してみると、2度目からはバックキャスティング型
中計に抵抗感が無くなることです。

企業として飛躍を期すにはバックキャスティング型発想で取り組んだ方がいいことは
初回からお話ししているのですが、どうも取り組んだことがないと、不安なようで、
最初は、フォーキャスティング型で低めの目標を出しがちです。

指導する側としては、なるべくバックキャスティング型で発想するように誘導しますが、
強引にやると逆効果ですから、割とマイルドなバックキャスティング型目標に取り組む
会社が多いです。

そして、1回目の中期経営計画の経営目標が無事達成できると、今度は、自信ができるので
しょうか、バックキャスティング発想にも抵抗感が無くなるようで、
割とすんなり受け入れてくれます。

1回目で目標達成できたんだから、次も出来るんじゃないかと自信が持てるようですね。

そうして、2回目は、若い方を中心にイケイケの目標が出てきたりして、
上の人達も目を細めています。

中期経営計画は、1回こっきりものではなく、継続して取り組むものですから、
初回は控え目でも、目標達成して、自信を付けてだんだん目標を上げて行くという
やり方もありかもしれませんね。

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