周年行事のビデオのネタ作り

先週、ゴールデンウィーク明け早々、新規のお客様から引き合いを頂き、
秋の周年行事のためのネタ作りのご相談を受けました。

こちらの会社、けっこう社歴の古い会社さんで、途中、業績不芳や他社からの買収、
ファンドの参加等、これまでいろいろあったようですが、この秋、めでたく
周年行事が行える運びになったそうです。

そこで、経営企画の方々が窓口になって、周年行事のプランを練る中で、当社の
「これまで」「これから」について2種類のビデオを作ってパーティで流そう
ということになったそうです。

「これまで」については、会社の沿革ということで、写真など材料があるのですが、
「これから」については、ネタが無いので、そのネタ作りのために、
私とそのオリジナル手法に白羽の矢が立ったのでした。

どういうことでしょうか?
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お話を伺ってみると、「これから」の部分で、会社の将来像=夢のあるビジョン
作って、示したいとのこと。

その「夢のあるビジョン」を描くのに、社長を含む会社の幹部が集まり、ビジョンづくり
ワークショップを行い、その成果物として「ビジョン・ストーリー」を作ってみたい
とのことでした。

私をよく知る営業の方が、うまく売り込んでくれたようです。

私は早速その場で、自社のホームページに載せてある一般的なビジョン・ストーリーの例を
ご紹介し、「こんな風に表現するといいですよ」とお話ししました。
こちらがそのページとなります。
文中のマンガは、漫画家の方に描いてもらったものです。

このほか、①ビジョン・ストーリーを元に一枚絵を作った会社や、
②ビジョン・ストーリーの朗読を発表会で流した会社
③ビジョン・ストーリー集を作って、社員にCDで配布した会社
④ビジョン・ストーリーを元にアニメを作った会社等
いろいろな会社の事例があることをご紹介し、ビジョン・ストーリーが作れれば、
それをネタにビジュアルコンテンツが作れることをご紹介しました。

いずれも社員や取引先や株主を含む関係者の方々に紹介して、
好評だったことをお伝えしました。

こうしたビジュアル・コンテンツは、通常制作会社に依頼するものですが、
依頼する側にこれといったイメージがないと、クリエーターの人達も困って
とんでもないものを作ってくることがあります。
例えば、私がシンクタンクの旧三和総研に入った頃に、新しい会社のパンフレットということで
企画の人達が制作会社に頼んで、出て来た表紙案に「石油タンク」が描かれていたことがありました。
「シンクタンク」→「タンク」→「石油タンク」なんでしょうが、
どんでもない誤解で、即刻没にしました。

ということで、制作会社に頼むにしても、そのネタは自分達で作っておく必要があり、
それをビジョン・ストーリーづくりという方法で行うと効果的ですよ、
ということなんです。

特に、今の時代、若い人たちが、「自分や会社の将来が見えない」ということで、
早期に退職してしまう例が増えているので、彼らに、自分や仕事、会社の将来について
イメージを持ってもらう、希望を持ってもらうのに、ビジョン・ストーリー作りとその
発表は有効であることをお伝えしました。

すると、打ち合わせに参加された方々は、満足そうに、また期待をもって
頷いて頂けました。

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