ビジョン・ストーリーを若手に読ませたら

中期経営計画を策定する際に、会社の将来像を具体的にイメージしてもらう
ために、ビジョン・ストーリーを書いてもらっています。

ビジョン・ストーリーというのは、3年後なり5年後の会社の将来像を想像して、
こんな風になっていたらいいなとか、こんな会社になっていてもらいたいなという
願望や希望、願いを具体的に場面設定してストーリー仕立てで描くものです。
ビジョン・ストーリーの説明については、こちらのページをご覧ください。

プロジェクトメンバー1人最低1話を書いてもらい、それをビジョン・ストーリー
集という
形にまとめてもらっています。

昨年中期経営計画策定をお手伝いした会社では、そのビジョン・ストーリー集を
社内配布
そのストーリー集について、感想を集めていました。

それを見せてもらったら、以下のようなことが書かれていました。

・「最終的に目標を達成できたときの状況やイメージ、またそれらが実現したときの
達成感がイメージしやすい内容で、社内のビジョン共有にはすごく優れている
思いました。」(若手男性)

・「社員が生き生きと働き、男女問わず海外でも多数活躍しているというビジョン
ストーリーは非常に魅力的だと感じました。現在は管理職や駐在員の数は圧倒的
に男性が多く、それが悪いというわけではないですが、女性社員が想像する
5年後、10年後の自身の働き方にはかなり制限があるように感じます。
しかし、このビジョンストーリーですと、女性社員もマネージャーになり、
海外駐在をし、シニアマネージャーとなり…というように可能性は幅広く、
自由に目標を立てて業務に取り組めるのではないかと思いました。
高いモチベーションを持つことで「生き生きと働く」ということにもつながる
のではと感じます。」(女性社員)

・「中期経営計画と聞いても若手は自分には関係のないことと捉えがちだが、
今回のようにビジョンストーリーという形で見せられると想像しやすく、
自分がその中の一部なんだということが意識できていいと思った。」
(若手男性)

・「中期経営計画の発表内容に関して、具体的にイメージできるようになったと
感じています。
特に印象に残っているのが、○○の書かれていた「○○事業」に関してと、
全体を通して多く記載のあった「システムの刷新」という点です。
(中略)
今後こういったストーリーが実現可能となるよう、また私達社員の働きやすい
環境整備が進むよう、積極的に関わり、意見を出していきたいと感じています。」
(若手男性)

まず、私が感じたのは、皆さんかなり前向きに捉えてくれているなぁということです。
現状は、もちろん皆さん業務で大変でしょうが、未来に希望を持ってくれることで、
モチベーションが上がり、新たな仕事にも意欲を持って取り組んでくれる
のではないでしょうか。

以前、別の会社で実施した時も、ビジョン・ストーリーを書いて共有したら従業員
満足度が上がり、離職率が減ったということを聞きました。

最近話題のエンゲージメントを高める効果もあるのではないかと思った次第です。

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