ハイコンテキスト社会の落とし穴

日本は世界でもまれにみるハイコンテキスト社会で、あまり多くを語らなくても
話が通じる国です。

コンテキストというのは、コンテクストとも言いますが、文脈という意味で、
明瞭に言葉に合わされていなくても、言外に込められた意味合いとか状況ということで、
それが、「ハイ」=高いというのは、言外に込められている意味合いの部分が多い
ということです。

映画などを観ていても、何も言葉が発せられていないのに、登場人物同士の気持ちの通じ合いとか、
その様子が部外者である観客の私たちにも伝わってきます。

あまり多くを語らなくても済むので、便利は便利なのですが、
逆にいうと、コンテキスト=文脈を共有していない人からすると、
何を言っているのか分からない、意思疎通ができないということになります。

下の図が、その説明です。
左側の状態に慣れて、別のところへ移動や転勤で行くと、
今まで言葉に発せられず共有していたものが変わります。
そうすると、単に発生られた言葉通り理解しても、話が通じないことになります。
異動・転勤・転職経験のある方は、良くお分かりではないかと思います。

それは、話をする方にも聞く方にも当てはまることで、
ハイコンテキスト社会でうまくやっていくには、
言葉にされず共有されている部分の理解が合っているのか、いないのかを
よく確認したうえで話をする必要があるということです。

ですから、よく日本人の人でコミュニケーションのことで悩む人が多いのは、
ハイコンテキスト社会がその原因の一つだとも言えます。

オフィス井口では、そんなハイコンテキスト社会での話の通じなさに困っている人向けに、
オンラインの「語り方」講座を実施しています。
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