ラーニングピラミッドを下れ!?

ラーニングピラミッドというのは、米国のNTL(National Teaching Laboratories)
というところが提唱している学習方法に対する考え方です(下図の右下)。

同所では、生徒にものを教えて、半年後に何割覚えているかということを
いろいろな手法について実験し、その結果、
Lecture(講義)だけだと5%しか覚えていないのに対して、
Reading(読書)では10%、Audio-Visual(視聴覚教材)を使うと20%と上がっていき、
一番残存率が高かったのが、Teach Others(他の人にものを教える)で90%だったとのことです。

ですから、昔風の大学の講義は、最も効果の無いの教え方で、いろいろと工夫する必要がある
ということです。

このことは、古代中国の儒家である荀子(じゅんし)も似たようなことを言っていて、
聞いたことはすぐに忘れてしまい、
見たことは覚えているが、
やってみることで、教わったことの本当の意味が分かるので、
ただ学んだだけではダメで、自分でそれを実践してみることが重要だ
というような趣旨のことを言っています。

最近のビジネススクールでは、こうした考え方を取り入れ、
ケーススタディや、グループ研究などに取り組ませるようになって来ています。

私が指導を始めた立教大学でも、リーダーシップ開発コース(LDC)で
こうした取り組みを行っていて、私も担当講座で、
受講者の人たちに特定企業の中計を作らせるというプロジェクトを始めました。

オフィス井口では、このラーニングピラミッドの考え方に基づいて、
セカンドベストのPractice By Doingとなるようにワークショップ形式でコンサルや研修を進めています。

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