史上最低の研修場所
先週頭に、2年前から始めているシリーズ物の研修の初日を行いました。
この研修は、特定企業の部長職クラスを対象にしているのですが、半年程度の
期間を使って、月に1回程度集まり、グループで、会社に対する提言を練って
いきます。
皆さん多忙かつ勤務地も異なるので、初回と最終回だけはリアルで集まり、間の
回はオンラインで行うことになっています
過去2回、初回はその会社の大会議室で行ってきたのですが、今回は月曜日という
こともあり、場所が取れなかったようで、近くの外部の会議室を借りて実施した
のですが、それがとんでもないところで、史上最悪の研修場所でした。
どんな場所だったかというと、
(1)超狭い・・・普通のマンションのリビング(LDK)位の広さで、そこに11人の
受講者と事務局、講師、計14名が入りました。
狭いので、島形式は取れず、スクール形式となり、グループ討議をする際は、
前の列の人が後ろ向きになってしゃべります。
講師席はなく、プロジェクター台の余りのスペースを使わせられました。
講師と最前列の受講者席とは1メートルもなく、息が掛かる位の距離。
コロナの時期であれば、完全にアウトです。
(2)古い・・・戦後まもなく建ったようなビルで、エレベータはなく、階段は幅が
狭く(60cm~70cm)、急。用心深くして上がって行かないと、踏み外す危険
あり。そのビルの3階。
そのビルの前に立った時に、私は思わず立ちすくみ、研修受託会社の人に、
「本当にこのビルなのか、確認して来てください」と頼んだほどです。
(3)トイレが汚い・・・かろうじて水洗でしたが、和式の便器。なるべく触りたくない
内装。女性が使うには敬遠したい代物。しかし、受講者の中に女性が一人。
可哀そうでした。おそらく、他所のビルに用足しに行ったのでは?
(4)プロジェクター周りが悪い・・・スクリーンはなく、壁に映せばいいのですが、
その壁も狭く、柱の出っ張りが邪魔になって、映しにくい。
HDMI端子が古くなって、ガタが来ているらしく、時々映像が途切れました。
開始時刻近くなって入ってくる受講者が、会場を見て、一様に驚いていました。
受講者の人達は、会社から将来を期待されて選抜されて参加しているのですが、
とてもそういう人たちに受講してもらう施設とは言えない。
むしろ、「この地獄から這い上がってこい」というような場所。
かろうじてWiFiが使えたのが救い。
場所選びには私は直接関わっておらず、かつ研修受託会社の人も、初見だったらしいです。
どうも、開催側の担当者が一人で決めたようで、下見もしていないか、直前の下見で
気づいたようですが、時すでに遅しだったようです。
たぶん、会議室予算を取っておらず、外部の会議室をなるべく安く借りようとしたようで、
カタログ記載の収容人数を当てにして場所を選びをしたようです。
通常、カタログ記載の人数は、スクール形式でギュウギュウに詰めにして入る人数を
表示してあるので、今回のような研修の場合は、その人数の倍以上の広さの会場
でなければならなかったはずですが、それも分かっていなかったようで、
大変残念な1日となってしまいました。
それでも研修そのものは、初日の目的・目標を果たせるように運営しなければ
ならないので、「こんなところじゃ、まともに出来ない!」と怒るのではなく、
例の「あおいめ」(焦らない、怒らない、いらいらしない、面倒くさがらない)の
気分を維持して実施しました。
夕方の研修終了後は、皆さんその古いビルを出て、せいせいした表情を見せながら
懇親会場に向かって行きました。
大変残念な一日となりました。