2025年のシナリオ予想

昨年の年明けが能登地震と羽田事故で始まったのに比べて、今年の年明けは、
天候も含めて穏やかでよかったですね。

さて、新年ですので、これまで事業計画策定時の一手法としてご紹介してきた
シナリオプラニングを日本の政治・経済に当てはめてみました。

シナリオプラニングでは、分かれ道となる分岐点要因の抽出が重要となります。

ここでは、グローバルに考えて、4つの要因を抽出してみました。

まず、マクロ環境変化を捉えるときの視点から始めます。
マクロ環境分析では、通常PEST分析を使います。
P:政治・法律環境要因・・・例:1××万円の壁撤廃や参議院選での与党敗北等
E:経済環境要因・・・・・・例:円安是正、インフレ継続等
S:社会的環境要因・・・・・例:労働力不足、外国人労働者増等
T:技術環境要因・・・・・・例:生成AI進化、DX化進展等
E:環境・エコロジー環境要因・・・例:温暖化進展、自然災害多発等

このうち、影響度の低いものや、変化はするもののトレンドとして継続していくもの
等は除き、右に行くか、左に行くかインパクトの大きな分かれ道になるような要因を
抽出します。

私が抽出したのは、以下の4要因です。
1.円安/円高
2.トランプ関税の日本への適用有無
3.ウクライナ戦争の停戦合意が出来るか/出来ないか
4.中国による台湾侵攻があるか/ないか

基本シナリオは、現時点で最もありそうな組合せを考えてみました。
穏やかに行ってくれるといいのですが、力を持っている人が、いろいろと現状変更を試みるのが
世の常ですので、そうは行かないかもしれません。

代替シナリオAは、大変めでたいシナリオです。
ただ、過去、クライアント先の中計では、こうしたシナリオも現実に起こったりしたので、
やはり想定は必要です。

代替シナリオBは、起こってほしくないシナリオです。
コロナの時もそうでしたが、我々は、現状維持継続を期待しがちですが、
現実には、厳しい方に行く可能性もあります。

世の中は、我々の期待・希望通りには行かないことの方が多いので、単に願っているだけでは
ダメで、そういう事態にも備えることが必要です。

今回で言うと、代替シナリオBのようなシナリオも有りうることを考えて、
気持ちも含めて備えをしておくことが大切ですね。

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