ワークショップによる視野・視点の広がり

先週、2020年9月~進めていたある会社の中期経営計画策定ワークショップ
最終回を終えました。
第13回でした。
1日1回なので、延べ13日間実施したことになります。

会社としては初めての本格的な中期経営計画策定で、
プロジェクト参加者16名、事務局3名の体制で、

メンバーは課長クラスが中心で、会社の中では一番多忙な人たちだと思いますが、
途中業務多忙などで代理参加の人もいましたが、
皆さん都合をつけて参加して
くれました。

今回は、参加者の意識の変化ということについてご紹介します。

当初参加した皆さんは、「業務命令だから参加しているけど、オレ、忙しいん
だけど・・・」というような雰囲気でした。

事前課題で出してもらった「問題意識」も自分の業務関連のことが多く、
給料が安いとか、最近辞める人が多いとか、事業部の戦略が見えない等

いろいろと不満や問題点が書き並べられていました。

下の表で言うと、1.自分のことと、2.部署のことが中心でした。

また、組織としては事業部制が強く、よその事業部のことはよく知らないという
感じでした。

当初、「この人たちに会社全体の中計を考えさせるのは、大変だな」と正直思いました

このため、事業部をまたがったシャッフルしたグループでグループ討議を
行ってもらうとか、テーマによってグループ編成を変える等、いろいろと
工夫をして、思考範囲を広げてもらうようにしました。

雰囲気が変わってきたのは、中間報告以降でしょうか。
社長から、経営目標が明確に示され、ではそれをどうやって達成するかということを
検討するようになって、目つきが変わってきたように感じました。

最初は自分たちの事業部のこと中心だったのが、会社全体としてどうするかへと意識と
視点が変わってきたように思います。

最後の方では、計数計画の見直しをしていて、利益が不足することになることが分かった
時点で、ある事業部の人から、「じゃぁ、ウチの事業部でもちましょう。
」という
言葉が出た時には、「あぁ、ようやくこの人たちも、事業部よりも会社全体のことを
考えてくれるようになったな。」と感慨深かったです。

最終報告会はまだ少し先ですが、彼らが中心になって社長をはじめ経営陣にプレゼン
してくれると思います。
いい結果を期待したいですね。

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