事業収支結果に一喜一憂

先週、新規事業の企画ワークショップを7回シリーズで実施しているある企業で
通常よりちょっと早めですが、参加者のモチベーションを上げてもらうために、
事業収支の試算に取り組んでもらいました。

事業収支の試算が行えるようにするには、まず、単価や販売数量、原価、人件費、
販売管理費、投資等の前提条件を明らかにする必要があります。

そして、それらの数値を、こちらが指示する手順に従って、計算式が組まれた
Excelのワークシートに入力していってもらうと、利益が出るかどうかや、
投資回収できるかどうかの判定結果が出るようになっています

そうした中で、泣き笑いが起こってきます。

中には計算結果が表示されないグループもあり、困惑した様子でした。
どういうことだったのでしょうか?
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2つのグループがあり、一つのグループは最初から黒字が出ていたので、そのグループの
皆さんは安堵していたのですが、もう一つのグループが真っ赤っかで、どこまで行っても
黒字になりませんでした。

ご本人たちだいぶ落胆していたのですが、よく見直してみたら、事業に関わる人たちの
人件費を、フル発生させていて、人件費過剰になっていることが分かりました。

つまり、別の仕事をやりながら隙間時間でその事業に関わる人たちの分まで、
フルタイムで関わる前提で計算していたのでした。

それで、0.5人分等実際に関わる率に直して再計算してもらった結果、途中から黒字が
出るようになり、安心してもらいました。

また、投資回収にはIRR(内部収益率法)という計算方法を使うのですが、
2グループとも、そのIRR値の計算結果が表示されないという”トラブル”も起きていました。

その原因は、2グループともすでに投資が終わっているか、固定資産投資がない事業で、
投資でマイナス事項がないので、マイナスとプラスを相殺する条件を探すためのIRR計算が
出来ないでいたのでした。

この辺りは、当方の解説で納得してもらいました。

このように事業収支の計算は、いろいろな前提条件を入れながら、数字を作っていく必要が
あるので、学びながら、調べながら、見直しながら取り組んでいく必要があるわけです。

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