勉強熱心な社長
先週、ビジネスゲームの話題で触れた講座の中で、受講者の方の社長によるトップ
講話がありました。
トップ講話の話題には、
(1)会社紹介
(2)社長の体験談
(3)ご自分なりの経営論・経営者論
等いろいろなパターンがあります。
今回の社長は、実はこの講座の第1期生で、当時からこの講座を担当している私の
ことを覚えて頂いてくれました。
こちらも、最初は誰?と思ったのですが、話を聴くうちに、「そう言えば、こういう
受講者がいたな!」と思い出しました。
講師としては、受講者の方がその会社の社長になられるのは嬉しいもので、
喜んでトップ講話を拝聴したのですが、まぁ、よく勉強されていること。
驚きました。さすがに社長になられるような方は違います。
ただ、あわせて、こんな疑問も感じました。
1.上を目指す人は、学習意欲が旺盛
・今回の社長に限らず、会社のトップになるような人は、勉強熱心な人が多い
というのは、昔から言われていることです。
・80年代に銀座のママによる経営者論というのがあり、銀座のクラブに来ている
ビジネスマンを見ていて、その後その会社の社長になるような人は、
皆、謙虚で、勉強熱心だったというような話です。
・世の中の変化が激しいので、過去の経験資産だけでは足りないのでしょう。
・それと社長になるのは到達点ではなく、そこからさらに会社を成長させて
行かなければならないので、自分自身も成長が必要ということです。
2.では何を学ぶか
・何を学ぶかについては、自分で問題意識や関心を持たないと身にならないでしょうから、
まずは関心のあることでいいのですが、やはり役職上・職責上必要な知識・スキルと
いうものがあります。
・仕事柄、部長層~役員層の研修を担当していますので、この層の人達には、学んで
身に着けてもらいたいことがあります。
・それについて、私が常々お話ししているのは、会社の改革や変革が出来る人、
新規事業を成功させられる人になってもらいたいということです。
・それは、内外の環境変化に合わせて、自社を変えて成長させて行く必要があるからです。
・そのためには事業のことも知る必要がありますし、人や組織について知る必要も
あります。
3.学んだことをどう活かすか?
・今回の社長さんは、ご自身が過去精神的に悩まれたこともあり、精神面も含めて
「人の成長」ということに関心をお持ちでした。
そして、そのお話の中から、たくさんの本を読んでいることが分かりました。
・そして、その講話の中で、特に最新の人財成長論である「成人発達理論」の紹介を
詳細にされていました。
・私は、「よく勉強しているなぁ」と感心しながらも、その学んだことをどう活かしている
のか知りたくて、Q&Aタイムにその場で質問してみました。
・ただ、残念ながら明瞭な答えは返ってこず、後でその会社の受講者の方にも聞いて
みたのですが、どうも、社内でも最新の理論の紹介を行っているだけのようなのです。
・新しいことを学ぶこと自体はいいことなのですが、では、それをどう自分や会社、
社員の人達に活かすのかという視点が大切だよなあと思いました。
・学んだ後のもう一踏み込み、二踏み込みが足りないのではないでしょうか?
・通常、私の講座では、新しい理論の紹介もしながら、それを自分や会社のことに
どうやったら活かせるか、理論に当てはめて考えてもらっています。
そうしないと、ただ勉強しただけで、左から右に抜けて行ってしまいます。
・ぜひ、学ぶ際には、学んだことをどう活かせるか、どう活かすかという視点を持って
もらいたいと思いますね。
以上

