社長がわざわざ見学に来て・・・
先週、ある会社の部長クラスの中期経営計画研修の2回目に、わざわざ社長が
予定外の見学に来られました。
社歴の長い会社で、中期経営計画は何度も立てていたのですが、売上の成長が
停滞していたので、今回、改めてバックキャスティング型での中計策定研修を
2回シリーズで実施することになりました。
2週間前に実施した1回目の研修の雰囲気が良かったと、主催者側の役員が
その後の役員会でアピールしたようで、社長を含め、役員の方々が見学に来られ
ました。
こういう状況になると、受講者の人達の反応は、2つに分かれがちです。
(A)固くなって、発言が少なくなり、盛り上がらなくなってしまう
(B)逆にアピールしようと、受け狙いの発言が活発になる
さて、実際にはどうなったかというと、実はそのどちらでもなく、第3の反応が
見られました。
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それはどんな反応かというと、
(C)見学者のことをあまり気にすることなく、それまでと同様に積極的に発表&討議
を続けた
ということでした。
私も、直前に事務局の役員から見学の話を聞かされ、(A)や(B)の反応を懸念した
のですが、「案ずるより産むがやすし」ということで、意外に平常心を保って
やってくれました。
たぶん、それには第1回時の伏線があって、研修では「本音で立場を超えた議論を
しましょう」ということで、本音を引き出すようなリードを行っていたので、
その勢いに乗って、もう建前で話すという抑制のブレーキが利かなくなっていた
のではないかと思います。
ということで、2回の研修は成功裏に終了でき、事後の懇親会では、
参加した役員から、「皆さんの本音の発言に驚かされた」といった趣旨の感想が
述べられていました。
やはり、折角実施するのであれば、実りの多い研修にしたいですね。


