求められている高い目標を下げさせるには?
先週、公開セミナーでKPIをテーマにお話ししていたところ、企業の経営企画
の方から、上記の質問が投げかけられました。
予算編成のシーズンですから、ホットな話題ですね。
どうやら、現場から上がってくる見通しと、オーナー経営者が求める目標数字と
の間に大きなギャップがあるようです。
この質問は時々受けるので、以下のようにお応えするようにしていますが、
1ついい方法があります。
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それは、予算の立て方を変えるという方法です。
上記のような質問をする企画の人の会社では、だいたい以下の3つのパターンで言うと、
1つ目の「積み上げ型」で取り組んでいることが多いです。
つまり、初めに事業部に来期予想を問いかけて、それを集計して上に上げると、「こんな低い
目標じゃダメだ!」と言われて困るケースです。
一方で、それでは、経営者に先に聞いて、その数字を下に降ろす「割り振り型」を取ると、
「こんな予算できるわけがない!」とバックレられます。
「じゃあ、どうすりゃいいのよ?」ということですが、
第3の道があります。
それは、下記に示す「ガイドライン方式」で、上から求められる要求をガイドラインとして示し、
そのガイドラインに基づいて予算案を作るように事業部に指示するのです。
そうすれば、上の意向も反映されますし、下の見通しや努力目標を汲み取ることができます。
一般に、事業部に見通しを求めると、「積み上げ型」で低い見通ししか出てきません。
一方、経営者に尋ねると、やたらと高い目標を示されて、事業部との間に入って苦しむことになります。