研修の負荷を減らして満足度は上がるのか?

先日、半年間の研修プログラムの振返り会に参加して来ました。

事務局の方が受講者のアンケート結果をまとめていて、それを見せてもらいながら
振返りと新年度に向けての改善点を話し合ってきました。

その前の年度は、ざっくり言うと、
「学びは多いが、大変過ぎるので何とかしてくれ
ということでした。

長年やってきていますが、労働時間規制等が強くなり、長時間拘束での研修が
やりづらくなってきています。

このため、今回は、
「では、プログラム要素を減らして、だいぶホワイト化しましょう
「ただ、その分、アウトプットが落ちるかもしれませんよ」
ということで実施したのでした。

この手の研修は、会社や事務局サイドは、
「なるべく多く学ばせたい」
と思っていて、多くのプログラム要素の盛り込みを希望されます。

ただ、一方で、受講者アンケートも取るので、
「受講者満足度も上げたい」
トレードオフ関係にあるとも捉えられる要望に応えなくてはならず、
難しい対応が必要になりました。

さて、それでは、アンケート結果はどうだったのでしょうか?
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結論から言うと、受講者満足度は前年度の3.9→4.0へ少し上がりました。
(5点満点評価です)

研修のゴールとしての発表会自体の評価は高かったので、
あとは、受講者の満足度がどうであるかということが問題だったのですが、
結果として満足度が少し上がったので、
事務局の方々は満足そうな顔をされていました。

満足度が上がった主な要因というのは、不満の人達が減ったということによるものでした。
半年の間、毎月2日ずつ研修を行い、そのプログラム要素はいろいろありますから、
満足度の高いものやそうでないものなどいろいろとあります。

また、それぞれのプログラム要素についても満足度が高い人やそうでない人などいろいろな人がいます。
それらが平均されて全体的な満足度として出てくるのですが、
各プログラム要素に対して、不満な人が減ったということによって平均値が底上げされたのでした。

これは、研修を行う際に最近の受講者の傾向として、ゆとり教育の影響からか、
「じっくり考えたい」
「自分のペースで学びたい」
ということがあり、
それに対して、こちらのペースで急いで詰め込み行うと、満足度が下がる傾向にあったようです。

研修というものは、教える側と教わる側双方があって成り立つものですから、
教わる側の考えや意識が変わってくれば、
教える側もそれに合わせて変えていかざるを得ない、ということかと思います。

ということで、前年度は受講者のアンケート結果でいろいろ書かれて大騒ぎをしたわけですが、
今年度については、アンケート結果を見る限り、こちらがとった対応策が
功を奏したという形で締めくくることができました。

新年度は、どんな人たちが参加してくるかは分かりませんが、
これまでの指導に関する知見や学びをもとに、
うまく対処していきたいと思っています。

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