資料が出来て、準備万端と思っていたら大間違い!
先週、以前にも紹介したことのある新規事業の企画立案を行うワークショップの
最終回で、午後3時から役員向けにリハーサルを行ってきました。
2グループがあったのですが、1つのグループは、もう資料が一通り出来ていて、
「もう準備が出来ている」感を醸していました。
もう一つのグループは、まだ資料の整理が出来てなくて、これからという状態
でした。
だいたい想定内だったので、私の方からは、「ここからが勝負です!」と伝えて
ネジを巻き直し、追加の準備に取り掛かりました。
だいたい、皆さん、資料が一通り整うと、「出来た!」と思って、そこで頭と
手が止まってしまい、結果として残念なプレゼンになって、後悔します。
例えば、
(1)途中で詰まって、しどろもどろになる
(2)ツカミが取れずに、途中で居眠りされる
(3)極端に短時間で終わったり、すごく時間超過したりする
(4)「結局、よく分からなかった」と最後に感想を言われる
(5)もうちょっとよく検討して、再度やり直してくれと出直しを告げられる
これが日本人の甘い所で、オリンピックでも、バレーボールや卓球等の団体競技で
その甘さが出て、苦杯を舐めてきました。
さて、それでは、どんな追加の準備をすればいいのでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この日は、午前中から、参加者の皆さんに以下の3つのことに取り組んでもらいました。
1.プレゼン資料のビジュアル化
→オリジナルデザインテンプレートに作り変える
マスターテンプレートに手を加えて、そのテーマに即したオリジナルなデザインテンプレート
に仕上げます。
→各ページに写真やイラスト等のビジュアル要素を入れる
必ず1ページに1枚はビジュアル要素を入れる
→1枚1枚の論旨と構図が合うように変える
いいたいこと(論旨)とページのレイアウトが合っているようにする
2.発声練習を行う
→役者さんやアナウンサー等が行うのと同じような発声練習を行い、元気で大きく、
聞き取りやすい発声が出来るようにします
3.リハーサルを複数回行う
→1回目は、喋りの練習
→2回目は、原稿を見ないで喋る練習
→3回目は、ページ分担や各人のしゃべりの長短の調整を行い、
トータル時間(例:20分以内)に収められるようにする
これをランチ休憩を含めて3時までに終えて、準備万端にして、
3時前に集まってくれた2名の担当役員に対してリハーサルを行いました。
結果、プレゼンを受けた役員からは、「想定以上に良かったので、
来月、社長を含めたその他の役員に聞いてもらおう」ということになりました。
プレゼンした側の人達も、これまでの努力が報われた感があったのでしょう、
満足げな表情で帰って行きました。
めでたし、めでたし。