標準目次への当てはめに苦労するのはなぜか?

今年から始めた「企画立案セミナー」ですが、以前から私が使っている標準目次
をご紹介しています。

この標準目次通り構成できると、経営者の方々からも「素晴らしい構成だ!」と
褒められること間違いないのですが、受講者の皆さんに組み立ててもらうと、
あれやこれやコネコネして、なかなかうまく行かないことがあります。

なぜなのでしょうか?

今回は、その理由を考えてみました。

1つ目は、ふだんから仕事で大きな論理構成をすることに慣れていないというのがあるとおもいます。
よくモグラ叩き型の問題解決と言ったりしますが、起きている問題に対して、対処するだけで済ませてしまう
ことがあると思います。

ただそれでは、おおもとの原因を追究したり、再発防止を行うことが出来ないので、きちんと原因分析、
課題設定、解決策立案と進めて行く必要があります。

深掘りが足りないと言われる問題もこれに当てはまります。

2つ目は、会社・組織の中で基準となる問題解決法が共有されていないというのがあると思います。
トヨタのなぜなぜは有名で、企業の中にはトヨタのなぜなぜを採用している会社もありますが、
多くの会社では、特段の問題解決法を持っていません。
なので、上の人が考えた筋の悪い解決策・施策を鵜吞みにして、実行しても成果を挙げられないで
いるのです。

今回、標準目次への当てはめが比較的うまく行ったグループのリーダー格の人は、会社で
KT法(ケプナー・トリゴー法)を採用していると言っていました。
ですので、その論理構成を参考に、標準目次に当てはめることで、うまくいったのでしょう。
標準目次の基本的な論理構成は、問題解決法ですので、その基本ロジックが分かっていると
当てはめやすいと思います。

そして、3つ目は、日本では、学校教育でロジカルシンキングを教えないことがあります。
戦後、特にその傾向が強いのですが、知識教育(暗記)主体で、論理的に考える習慣を身に付けさせる
ことをやっていません。

ですから、今回のような論理構成が得意な人は、学生時代に数学や物理が得意だった人で、
もともとの脳の構造がロジカルシンキングに向いている人たちなのです。

ただ、そうした人たちだけに依存するのは良くないので、一定のクラス以上の人達には、
ロジカルシンキングや問題解決法を教えるようにして欲しいですね。
ロジカルシンキングの出来ない上司の的外れな解決策・施策に翻弄されるのは、
つまらないことですからね。

ですので、結果的に私の講座は、ロジカルシンキングの基本から始めることになっているのです。

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