ネガティブチェックに備える

プレゼン準備をしていると、まずパワポの資料作り、次にしゃべりの練習となるのですが、
それでうまくしゃべれると「準備万端」と思ってしまう人が多いのですが、
そこで止まってしまうと危ないです。

あと2つあります。
一つは、人前でのリハーサルです。
自分だけで練習しているとうまく喋れても、いざ人前に立ってプレゼンするとなると、
資料の方ばかり見ていてアイコンタクトが出来ていなかったり、
人前で上がったりしてうまくしゃべれなくなったりします。
なので、相手は一人でもいいので、人を前にしてリハーサルを行っておくと良いです。
そうするとアイコンタクトの練習や人前でのしゃべりに少し慣れることができます。

そして、もう一つは、Q&A対策です。
プレゼンそのものがうまく行くのは当然として、実はプレゼンの評価は、Q&Aで決まる部分があります。
プレゼンター側は、提案・提言のポジティブサイドを強調するわけですが、
Q&Aでは、経営者や上役の方々が、ネガティブチェックを入れてきます。

先日のプレゼンでもあったのですが、
「ところで、リサイクルはどうするのですか?」
と聞かれて、構造上リサイクルできない商品だったので、
「リサイクルは出来ません。焼却処分しかありません。」
と応えたことで、提言の評価はだいぶ下がりました。
ただし、その質問の事前準備はしてあって、
「現行品も、製品特性上リサイクルは出来ないので、焼却処分になっています。」
と付け加えることで、最悪の評価は避けることが出来ました。

4つのグループが提言を行ったのですが、
ポジティブサイドの中身が受け、4グループの中では最高の評価を得られました。

ですので、プレゼン資料の準備が出来たら、
2つのことをやっておくといいです。

1つ、まず自分たちで想定Q&Aを考えてみる。
これは皆さん自身でも想定できる質問事項です。

そして2つ目は、誰か他の人に話を聞いてもらって
その場で、質問をしてもらうのです。
私のプレゼン指導でも、グループ相互の想定Q&Aセッションというのを
やってもらっています。
そうすると、かなりの割合でネガティブチェックに備えることができます。

Q&Aの対応の仕方でプレゼンの評価が決まると思って、
事前に周到な準備を行っておくことをお勧めします。

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