集団発想法の効果

先週、企業の部長クラスの人たちに新製品・新規事業の事業計画(ビジネスプラン
の作り方を指導しました。

ビジネスプランを作るには、新製品・新規事業のアイデアが必要ですので、
最初にアイデア発想法を指導し、いくつかアイデアを出してもらった上で
一番いいのを選んで、事業計画のための肉付けを行ってもらいました。

そのアイデアを出すために取り組んでもらったのが、「集団発想法」ですが、
いきなりその場でアイデアを出せと言われると、緊張して出ない人がいるので、
事前に1件以上個人でアイデアを考えて来てもらっていました。

そして、集団発想法で取り組んで出したアイデアと事前アイデアとを合わせて
スコアリングして、一番いいアイデアを選んでもらったところ、以下のような
結果が出ました。

通常、個人でアイデアを考えるよりも、グループで取り組んだ方がいいアイデアが
生まれるといいます。
また、静かに行うのと、ワイワイ盛り上げて行うのでは、賑やかな方が良い結果が
でやすいともいわれます。

下記の表は、3人ずつ3グループで集団発想してもらった例ですが、そのことが
実証されています。
事前に個人で考えてきたアイデアよりも、当日集団発想法で出たアイデアの方が
スコアが高く出た人が9人中5人もいました。
また、グループの雰囲気をオブザーブしていたら、Aグループが盛り上がっていた
のに対して、Cグループは比較的静かに取り組んでいました。
その結果、Aグループの平均値の方が高くなりましたし、当日出たアイデアの方が
事前のものよりもいいスコアになりました(○の人の比率が高い)

やはり集団発想法で取り組んだ方が、いいアイデアが生まれますね。

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