議論のファシリテーションの必要性

日本にファシリテーションが紹介されて20年ほど経ちますが、相変わらず普及度は
低いようで、コンサルティングや研修の相談をお客様としていると、お客様同士が
言い合いになって、こちらがファシリテーションをしてあげて、話をまとめるという
ことがあちらこちらで起きます。

では、なぜ日本人は議論が苦手なのでしょうか?

一つは、議論に慣れていないということがありますが、聞いてみると、そもそも
議論
したくないというのが背景にあるようです。
議論をしたくないので、意見が食い違ったときに、合わせようがなくなるわけです。
「オレはこう思う。」「いや私がこう考えます。」
「お互いに考えが違いますね。」
「なら、オレに合わせろ!」
という感じではないでしょうか?

この話の大本には、上下関係を明確にして、上の人の言うことを聞くという
「タテ社会」の構造があると思われます。

日本人は上下関係を重んじるので、議論をするのではなく、上の人のいうことに
合わせなさいということなのです。

議論をするには、関係が対等でないと議論になりません。
上下関係がはっきりしていては議論ができないわけです。

そこに間に入って仲を取り持つのがファシリテーターです。

会社や組織の中には、問題がいっぱいあります。
その問題を解決していくのに、議論が必要なのですが、議論が嫌いなので、
問題が放置されます。
問題を抱えている下の人たちは、「上が分かってくれない」とか、
「上が馬鹿だから」といって、愚痴っているということが起きます。

ファシリテーターは単なる仲裁役ではありません。
当面する問題の解決や、必要であれば、改革の推進まで担うことができます。

もっと多くの人がファシリテーションができるようになるといいと思います。

以下にファシリテーションスキルのポイントをご紹介しておきます。



オフィス井口では、ファシリテーションスキルを含め、これまでのコンサル

ティング経験を活かした、様々な研修メニューをご用意していますので、
ご関心のある分野があれば、お問い合わせください。

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