ディベートとその効用について
先週、半年間の提言形成プログラムの中で、受講者の人達に、「ディベート」を
やってもらいました。
17名の受講者のうち、経験者は1人だけでしたので、皆さん「お初」で
いっせいに4グループがディベートに挑みました。
ディベートでは、最終的に肯定側・否定側どちらが優勢だったか判定が下される
ので、皆さん真剣に取り組んでくれました。
日本人は、ふだん殆どディベートをやらないので、やってみてもらったら、
意外に新鮮感があったようです。
さて、何勝何敗だったでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ディベートのやり方というのは、裁判を思い出してもらうと分かりやすいと思います。
弁護士が居て、検事が居て、裁判官がいるという状況で、
弁護士側が肯定側になり、自分たちの議論を擁護する、
一方、検事側は、否定側になり、肯定側の議論に反論する、
それを何度か繰り返し、
最終的に、裁判官であるジャッジが肯定側有利か、否定側有利か判定を下すという
形式で議論を進めていきます。
(下図参照)
これにより、ふだん日本人が余り好まない「議論」が行われ、
肯定側の立論(議論)の弱い部分を、否定側のメンバーが、心を鬼にしてつつきます。
そうすることで、肯定側の検討の甘い部分を炙り出すことが出来ます。
ふだん、人間関係を重視して、気づいていても余り言わないようにしていることを
あえて口にするので、後日、発表の行う際のQ&Aに役立ちます。
因みに、今回の判定結果は、1勝3敗でした。
やはり提言テーマの検討初期段階では、肯定側の検討がまだ甘いので、
否定側が有利になりやすいですね。
それでも、ふだんやらないことをやって、新鮮な気分を味わえたかと思います。



