2年前の提言はその後どうなったか?
先週、半年ほど掛けて会社に提言をしてもらうシリーズ物の研修の4回目を実施
したのですが、その中で、現在の受講者に、最終的な提言イメージを持って
もらうために、2年前の良い提言の事例紹介をしてもらいました。
紹介してくれた人が、当時のメンバーの人だったのは良かったのですが、
エンジニア系の人で、プレゼンが上手くなく、つまらなさそうに紹介されたので、
途中で眠くなってしまって残念でした。
ただ、中身は濃かったので、現在の受講者の人達には内容面・構成面で参考になった
ようです。
さて、問題は、その後そのテーマの扱いがどうなったかでした。
プレゼン当時の評判が良かったので、2年経ってどうなったかに関心がありました。
では、3択用意しますので、結果を当ててみてください。
(A)採用され、体制も整えられて、実行され、成果を挙げつつある
(B)採用され、体制も作られたが、兼務だったので、なし崩しになり、放置された
(C)用意された体制とは別の所で実行に移され、成果を挙げつつある
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結果を聞いてみると、
経営陣から高く評価されたために、社内で実行体制が編成されたのですが、
実務と兼務だったので、実務に引っ張られて頓挫し、途中で終わってしまったということでした。
大変残念な結果でした。
実は、こういうことは良くあることで、上の人達の腹が座っていないために、
「あっちもやりながら、こちらもやれ」という指示で、
結局アブハチ獲らずに終わってしまうことがよくあるのです。
その結果、売上が上がるものを優先したり、現業のトラブル対策に追われて
新たな開発に専念できなくなって、そのまま終わってしまうことが多いのです。
ただ、本件については、別の話があり、
その開発を委託された部隊とは別の現業の部門で、その提言コンセプトを引き継ぎ、
実プロジェクトを行いながら、実行に移されているとのことでした。
やはり提言内容が良かったからでしょう。
正式にオーダーされた部隊でなくとも、面白そうだと思えばやってみようという
人達が現れるものなのですね。
その話を聞いて、私は少しホッとしました。
単に頓挫した残念な話に終わらず、その遺志が別の人達に引き継がれて
実行に移されていたのですから、とてもいい話でした。
ということで、正解は、(B)と(C)の両方でした。
なかなか(A)のような理想形では行きませんね。


