チームのパフォーマンスを左右する2つの要素
先週、週の後半で、毎年実施している半年コースの研修の第2回目を行いました。
6回シリーズで、前半はインプット中心、後半はアウトプット中心になるプログラムですが、
前半のメインイベントの一つ、戦略演習ということで、公開企業の中計分析
に取り組んでもらいました。
それまでとチーム編成を変えて、新たなメンバーで4つのチームになり、
それぞれが別々の企業の中計を、ビジョンや戦略の要素に分けて分析するというワークに取り組んで
もらいました。
その結果、出来栄えを見てみると、結果として大きく2つの要素が影響を与えていることが分かりました。
それは、下記に示す(1)発想法と(2)心理的状態です。
(1)発想法については、通常のフォーキャスティング発想でしか行わないと、目標が低くなり、
仮に目標達成できたとしても、その結果は余り評価できるものになりません。
それに対して、バックキャスティング発想を取り入れて取り組めると、目標が高くなり、
また実現方法も目標に対して適切なものであると、期限内に目標達成できて、
その結果は素晴らしいものになりました。
(2)もう一つの要素である心理的状態については、落ち着いたフロー状態が保てるかどうかが
重要になります。
不安に駆られながら取り組むと、仮にバックキャスティング発想を取り入れていても、
結果は少し悪くなりました。
それは、チームの中に一人でも不安に駆られている人が居ると、周りに影響を与えて、
パフォーマンスが落ちたのです。
分担作業をしたのか、計算間違いにも気づかないでいました。
それに対してフロー状態で集中して取り組めたチームは、一番の素晴らしい成果を挙げることが
出来ました。
チームは生き物です。
誰がどう引っ張るか、メンバーがうまく協力し合えるか、成果を出せるかが重要となります。
リーダーとなる人は、この2つをコントロールすることが出来るようになると、
チームとしてベストのパフォーマンスを上げられるようになりますから、それを常に
念頭において取り組んでもらうといいですね。