2020年4月7日、日本政府から緊急事態宣言が出され、東京都など7都府県が対象となり、
一般の人には外出の自粛、事業者にはサービス業を中心に営業自粛が求められます。

さて、このような事態になり、平時には4月からは新年度予算を組んで運用している
企業としては、その予算の取り扱いはどうしたらいいでしょうか?

対応は、下図のように大きく3つに分かれると思います。

いろいろな意見があると思いますが、私は以下のように考えます。

予算というのは、世の中が安定していて、市場にも大きな混乱がない状況下であれば、
PDCAを行って運用することが可能なものです。
例えば、4月の売上や利益が予算を達成できたのか出来なかったのか、昨年度とどの程度
差があるのか、どの部門の売上が達成できていて、どの部門が行かなかったのかなどの
差異分析を行うことをいいます。

しかし、今回は「緊急事態」ですから、平時のPDCAは馴染みません。

では、どうしたらいいかというと、以前ご紹介したOODA Loopを活用するのです。
OODAは、O(Observe:観察)、O(Orient:情勢への適応)、D(Decide:意思決定)
A(Act:行動)の頭文字です。

ですので、最初は、Observe:観察から入ります。つまり、緊迫した状況下では、
「今何が起こっているのか」ということをいろいろな方面から情報を集めて、分析し、
それらを総合してOrient:その情勢への方向付けを行い、組織としてDecide:意思決定
を下し、Act:行動する、指示を出す必要があるわけです。

このサイクルをなるべく短いサイクルで回していく必要があります。
最初は、時間単位、次は半日単位、そしてだんだん落ち着いてくるにしたがって、
日単位、3日単位、週単位等となってきます。

ですので、
A.すでに立てた予算があるのであれば、それはそのままにしておいて、
まずは緊急事態への対応を優先します。
ゆめゆめ緊急事態対応中に立てた予算を見直そうみたいなことをしてはいけません。

B.暫定予算は、作ってあるなら使ってもいいですが、わざわざこの取り込み中に
新たに暫定予算を作るようなことはしない方がいいでしょう。

C.様子見しているうちに予算を作り損ねた場合は、もうそのままにしておいて、
落ち着いてから、例えば4・5月実績+6月~9月予算等のような対応をした方が
いいでしょう。

お伝えしたいことは、今から予算の策定や見直しを行うようなことはせず、まず
緊急事態対応をOODA Loopで速く回して、マイナスの影響をなるべく減らし、
プラスにできるものがあれば、何でも取り組むという臨機応変の対応が一番
求められていることです。